教育者の教養

教育業界の人間としてホームルームで取り組めるような話題を『前向きで困難に打ち勝つ人々を輩出する』というミッションのもと公開していきます(^-^)

夢を無くさない生徒を育てるために

「先生、入学時には目標を持っていた
けど、もう この業界に興味なくなり
ました」

こういう生徒が出てくる前に事前指導で
どういった発信に注力すべきだと思い
ますか?

例解

「この先、授業を受けていく中で、また
現場のアルバイトを通して、入学時の
目標を見失う人が出てくるかもしれない。
それは、現場の人に幻滅するかもしれ
ないし、技術を磨くことに向いてない
と感じる人もいるかもしれないし、
授業に興味が持てないという
人もいるかもしれない。」

「それは、これまでも夢を叶えた人全員に
同じように訪れた「越えるべき壁」
なんだ。人に喜んでもらえる技術を
身につけるのは、簡単な道で はない。
でも多くの人が「やらない理由」を
見つけて、夢を軌道修正してしまう。
夢を叶えた人と諦めた人、その違いは
何だ!?」

「それは、『覚悟だ!』どんな困難が
訪れても目標を達成するという意志。
今、この瞬間からみんなには覚悟を
持って欲しい!器用な人も不器用な
人も、やり抜けば、必ず目標は達成
できる!

『覚悟』を持つということは、目の前の
授業、機会全てに全力を尽くすことだ!
何か一つでも手を抜いたら、自分を信じ
られなくなり、目標達成に対する自信が
揺らいでしまう。結果を出すことより、
結果を出そうとする姿勢を持ち続けて
欲しい!
自分との約束を守り続けることこそ、
自らを信じられる『自信』につながる
ぞ!!やがてそれが自らの信念になり、
揺るがない自信を手にしてほしい」

 

目標を持ってもらうには教員側に目標が
必要です。一緒に頑張りましょう。

 

 #教育の翻訳家 #正道 #夢を無くさない 

 

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生徒を叱るときの留意点

1  人は叱っているとき、叱る側は
ドーパミンが出ているため、

心を痛めていたり、腹が立っているようで

実は少し気持ち良くなる成分が脳内で

分泌されている。

そのため叱る側は話が長くなる傾向に

ある。一方で聞く側はその逆なので
生徒が聞く耳を持てる時間内に収める。

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2  正しいことを教えるときに、逃げ場を用意
してあげる必要がある相手か否か見定める。
※正義は必要以上に振りかざさない。
どんなにその指摘が「正しいこと」で
あっても、逃げ場なく、完膚(かんぷ)
なきまでに叩きのめされると、人は
受け入れることができず、感情は憎しみ
に変わる。人は親しければ親しいほど、
過ちを見逃すことができずに、とことん
追求し、逃げ場を作らずに攻め立てて
しまうもの。
⇒大事なのは、どのタイミングで
「次回からは気をつけよう」と

許しを与えるか。

叱るときには気持ちに余裕を持ちましょう。
 

清掃を徹底するクラスになるために

清掃の徹底を促していましたが、
あるグループが清掃を行わずに、
教室が汚いまま帰ってしまった。

皆さんならどう指導しますか?

A.事前に発信していたはずなのに、
帰るなんて言語道断。すぐにメール
 で状況を確認する。

B.グループのリーダーをお願いして
 いた生徒に電話して、叱りつけ
 る。

C.すぐに電話して状況を確認してみる。

D.よし、明日HRで教室に顔を出すし、
 そのときに該当生徒に状況を確認
 しよう。

例解.  
C  清掃を行ったけど、他の生徒が使用
したのか、 忘れていたのか、事情が
あったのか、要因に応じて電話越しに
指導し、翌朝自分の元に来させる。
要因が悪質(さぼった、他の生徒も
やらないからなど、他者のせいに
している等)であれば 再度HRで清掃
の大事さ(すぐに妥協しないスタンス
の重要性)を時間を取って発信する。

 

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 #清掃の徹底のさせ方 #教育の翻訳家 #正道 

敬語の浸透のさせ方

HRを行っているときに、生徒のAさんが敬語を使わずに質問してきました。皆さんならどうしますか?

A. とりあえず全体での連絡事項も
 あるので、HRを進めていき、後で
 個別に声をかけよう。

B.クラスの雰囲気が悪くなってしまう
 ので、その場でやんわりと指導し、
 次回同じことを繰り返したら厳しく
 指導しよう。

C. 高校までの教育がおかしかったんだな
  この子に罪はないと考え、スルーする。

D. Aさんに対して凛とした表情で指導
  の上、なぜ敬語の徹底が必要か
  改めてクラス全体に発信する。

 


例解. D
 <ポイント>
・事前指導(予め敬語を徹底するように
クラスと約束)をしっかり行ってある
という前提
・悪いノーム(規範)を生み出す要因と
なりかねないため、初回発見時にどこ
まで凛として重みのある指導を行うか
が重要
 →敬語を促していたにもかかわらず、
妥協してヘラヘラと見過ごすと、
この先生の言う事は聞かなくて良い
のだという風土が生まれてしまいます。

 

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 #敬語の指導 #教育の翻訳家 #正道 #道徳代行 #ホームルーム代行 

 

伝え方で気をつけたいこと


Ⅰ 使用する言葉を前向きにする
※2重否定の肯定文は聞く気をそぐ

例)ここで手を挙げられないと現場で
通用しないよ

ここで手を挙げられると現場でも信頼を
得られるよ

ここで勇気を持って手を挙げられると、
さらに大きな勇気がいる場面で力を発揮
できて成長できるよ

Ⅱ 叱って危機感を煽った案件は短期間で結果を
出すものの、その後継続はなされない。
(一時的)
 例)清掃、授業準備

叱る =相手の行動を打ち消す際に有効
  例)講義を聴く姿勢が乱れていたら、
乱れを消したい
褒める=相手の行動を増やす際に有効
例)勇気がいる場面で手を挙げる
積極性は、増やしたい

 結果を褒めるより、結果を出そうと努力したことを褒めていくとさらに良いですね。

 

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 #伝え方 #教育の翻訳家 #正道 

叱るということ

教育者として日が浅かったころは、ときに

生徒にイライラした感情をストレートに

ぶつけ、いわゆる怒っている状態に至る

ことがありました。自分の力不足を

棚にあげて。

そのことに気づいた私は、理をもって自分に

腹落ちさせ、言動を変えていくことで、

納得感を得られるとともに、生徒がみるみる

成長してくれました。
その経験から生徒を叱るときには、おさえて

おいた方が良いポイントを記載します。

「前提が変わると伝え方が変わり、
伝え方が変わると伝わり方が変わる」

ここでいう前提とは、叱るときの目的を

指します。多くの人は、かつての自分と

同様無意識のうちに以下のような前提に

立っています。

 

・他の生徒に甘いと思われないために
・他の教員と比べて甘いと思われないために
・どれだけ重いことをしたか分からせるために
・見せしめにすることで秩序を保つために
・反省させるために

 

以上のような前提に立っていると、自分に

余裕は無く、相手にも響きづらいことから、

相手の表情を見てさらに感情を掻き立て

られるなんてこともしばしばです。

そこで、前提を以下のように変えましょう。


「相手のために」


決して、分からせることが目的ではなく、

分かってもらうことは手段であって、

相手が納得できて繰り返さないように

するために、様々な手段があるに過ぎ

ません。

「相手のために」
そういった気持ちがあると、自分に愛が

満ちて、「いつも頑張っているのに」などの

クッションフレーズを挟むことができ、

本当に伝わったのか観察する余裕が

生まれます。

感情的に怒りやすいタイプの方は、

その場に臨む前に、心の中で

「相手のために」と一言唱えて呼吸を

整えると良いですね。

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#教育者 #教育の翻訳家 #正道 #叱り方 

挨拶に関する動機づけ

生徒指導には以下の3種類があります。

①事前指導
②その場の指導
③事後指導

その内、最も大事で、注力すべきは

事前指導です。

「挨拶ってなぜ重要だと思いますか?
生徒にHRで発信すると思って考えて
みてください。」

『挨拶が大事』と伝えている内容は一緒でも、
伝え方が変わることで、伝わり方が変わる。

 

例)

「今までの人生で、部活の顧問でも

   同級生でも学校の先生でも良いので、

   この人はすごく気持ちの良い挨拶するな

   という人を思い浮かべてみてください。

   浮かんだ?浮かびました?
 浮かびましたよね。良い挨拶をする人は

    人の記憶に残るんですよね。

    就活する上でも仕事する上でも

    人の記憶に残るのはとても重要です」
 
良い挨拶ができるような生徒にするには、

自分が生徒に良い挨拶ができている必要

もありますが。

 

 #挨拶の指導 #教育の翻訳家 #正道 #教育 

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