教育者の教養

教育業界の人間としてホームルームで取り組めるような話題を『前向きで困難に打ち勝つ人々を輩出する』というミッションのもと公開していきます(^-^)

叱るということ

教育者として日が浅かったころは、ときに

生徒にイライラした感情をストレートに

ぶつけ、いわゆる怒っている状態に至る

ことがありました。自分の力不足を

棚にあげて。

そのことに気づいた私は、理をもって自分に

腹落ちさせ、言動を変えていくことで、

納得感を得られるとともに、生徒がみるみる

成長してくれました。
その経験から生徒を叱るときには、おさえて

おいた方が良いポイントを記載します。

「前提が変わると伝え方が変わり、
伝え方が変わると伝わり方が変わる」

ここでいう前提とは、叱るときの目的を

指します。多くの人は、かつての自分と

同様無意識のうちに以下のような前提に

立っています。

 

・他の生徒に甘いと思われないために
・他の教員と比べて甘いと思われないために
・どれだけ重いことをしたか分からせるために
・見せしめにすることで秩序を保つために
・反省させるために

 

以上のような前提に立っていると、自分に

余裕は無く、相手にも響きづらいことから、

相手の表情を見てさらに感情を掻き立て

られるなんてこともしばしばです。

そこで、前提を以下のように変えましょう。


「相手のために」


決して、分からせることが目的ではなく、

分かってもらうことは手段であって、

相手が納得できて繰り返さないように

するために、様々な手段があるに過ぎ

ません。

「相手のために」
そういった気持ちがあると、自分に愛が

満ちて、「いつも頑張っているのに」などの

クッションフレーズを挟むことができ、

本当に伝わったのか観察する余裕が

生まれます。

感情的に怒りやすいタイプの方は、

その場に臨む前に、心の中で

「相手のために」と一言唱えて呼吸を

整えると良いですね。

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